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手動システム

手動システムの場合、Warehouse Builderユーザーの役割は、マッピング用のABAPレポートの生成およびABAPレポートのSAP管理者への送信に限定されます。このシステムを構成するタスクは次のとおりです。

  1. 抽出マッピングを作成し、マッピング用のABAPレポートを生成します。

  2. マッピングを設計する際に、データファイルを格納するデータファイル名を必ず指定します。

  3. ABAPレポートをSAP管理者に送信します。

  4. SAP管理者はABAPレポートをSAPシステムで実行します。

  5. コードの実行時にデータファイルが生成されます。

次にプロセス・フローを作成してデータファイルをインポートします。通常、プロセス・フローにはアクティビティが含まれます。プロセス・フローの実装の詳細は、「プロセス・フローの設計」を参照してください。

  1. 「ファイルが存在」アクティビティは、データファイルが存在するかどうかをチェックします。

  2. ファイルが存在する場合、FTPアクティビティがファイルをWarehouse Builderシステムに転送します。

  3. ファイルが存在しない場合は、ファイルが使用可能になるまで待機する必要があり、その後にFTPが実行されます。

  4. SQL*Loaderを使用して、データファイルからターゲット表にデータがロードされます。

多くの本番環境で、SAP管理者が他のユーザーにSAPシステムへのアクセスを許可しないことがあります。この場合、手動システムを導入することが唯一実現可能なオプションです。

プロセス・フローでのSQL*Loaderの使用方法

SQL*Loaderをプロセス・フローで使用するには、SQL*Plusアクティビティを挿入します。SQL*Loaderを使用するには、HOSTコマンドを使用します。SQL*Plusアクティビティを挿入した後は、SCRIPTに次の値を挿入します。

HOST sqlldr ${Target.User}/${Target.Password} CONTROL=${Working.RootPath}\C.CTL
quit

制御(.ctl)ファイル名の該当値を挿入します。

次に、SQL*Plusアクティビティのパス設定を構成します。そのためには、プロセス・フローを右クリックして、「構成」を選択します。

「配布ロケーション」がターゲット表のロケーションのことであるのに対して、「作業ロケーション」は制御ファイルのロケーションのことです。