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ロケーションを使用すると、Warehouse Builderでデータを抽出およびロードするためにアクセスする様々なファイル、データベースおよびアプリケーションに対する接続情報を格納できます。同様に、ロケーションには、ETL管理ツールおよびビジネス・インテリジェンス・ツールに対する接続情報も格納されます。詳細なリストは、「表: Oracle Warehouse Builder 11gリリース2(11.2)でサポートされるソースおよびターゲット」を参照してください。
Oracle Databaseロケーションおよびファイル・ロケーションは、ソース、ターゲットまたはその両方に使用できます。たとえば、データを一時的に格納するためのターゲットとして、あるいはステージ表として、ロケーションを使用できます。後でそのロケーションを、最終的なターゲットを移入するためのソースとして再使用できます。
フラット・ファイル・データなどの場合は、ソースのデータとメタデータは個別に格納されます。この場合、データの接続情報について1つのロケーション、およびメタデータの接続情報についてもう1つのロケーションを作成します。
自動作成ロケーション
インストール中に、Warehouse BuilderによりOWB_REPOSITORY_LOCATION
と名付けられたOracleロケーションが作成されます。このロケーションでは、Warehouse Builderワークスペースへの接続の詳細が提供されます。ワークスペース・ロケーションの名前の変更または削除はできません。データベース管理者のみパスワードを変更できます。データベース管理者パスワードへの不正アクセスを防ぐため、すべてのユーザーはワークスペース・ロケーションへの配布を制限されます。
ロケーションのタイプ
配布は、いくつかの異なるタイプのロケーションに対して実行できます。各ロケーション・タイプで用途が異なります。
データベース: リレーショナルまたはディメンショナルなシステムが対象です。表やビュー、またはディメンションやキューブなどのオブジェクトも含まれます。これらのオブジェクトの詳細は、Oracle Warehouse Builder ETLおよびデータ品質ガイドを参照してください。
ファイル: カンマ区切りまたはXML形式でデータを格納することが目的です。
アプリケーション: Oracle E-Business Suite、PeopleSoft、SiebelおよびSAPシステムが対象です。
プロセス・フローおよびスケジュール: ETLの管理が目的です。
ビジネス・インテリジェンス: データベースまたはOracleモジュールから導出されたメタデータの配布が目的です。その後、ビジネス・インテリジェンス・ツールで使用されます。
URIのロケーション: JDBCまたはODBCの接続仕様。
エージェント: Webサービスへの接続に使用します。コントロール・センター・エージェントを介してJavaコードの実行を開始します。
トランスポータブル・モジュール: トランスポータブル・モジュールのソースおよびターゲットの定義が目的です。