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COBOLプログラムは、異なる編成のファイルを作成できます。編成には次のものがあります。
行順次編成: 行順次編成ファイルは、このファイル・タイプの主な用途がデータ表示であることから一般的にはテキスト・ファイルとして知られています。このファイル内のレコードは、書き込まれた順序に従ってのみアクセスができます。行順次編成ファイルには、可変長のレコードが含まれています。ファイル内の各レコードはレコード・デリミタで区切られています。使用されるレコード・デリミタはオペレーティング・システムに依存し、各レコード内の最後の文字の後に挿入されます。
レコード順次編成: レコード順次編成ファイルも書き込まれた順序でアクセスが行われます。このファイル編成は行順次編成よりも柔軟性があります。レコードは、固定長または可変長です。レコード順次編成は、バイナリ・データまたはパック済データ、あるいはその他の印刷不能文字があるデータを含む順次編成ファイルに使用します。固定長ファイルでは、ファイルに書き込まれたすべてのレコードが同じ長さになります。必要に応じて、レコードに空白を追加して長さが統一されます。可変長レコードの場合は、それぞれのレコードの実際の長さに従ってレコードが書き込まれます。各レコードの先頭には、レコード記述語(RDW)が挿入されます。RDWにはレコードの実際の長さが含まれています。RDWはレコードの一部とはみなされず、データ定義にも含まれません。一般的に、可変長レコードは多数の小さなレコードといくつかの大きなレコードがある場合に使用します。可変長レコードは、インポートできるようにするために変換が必要になる場合があります。
相対ファイル: 相対ファイルは、書き込まれた順序でのみでなくランダムにもアクセスもできます。レコードは可変長として宣言できますが、固定長で書き込みます。ランダム・アクセスは、キーによるのではなく、相対的なレコード番号によります。相対ファイルは、インポートできるようにするために順次ファイルへの変換が必要になる場合があります。
索引付きファイル: 索引付きファイルは、書き込まれた順序でのみでなくキー・フィールドによってもアクセスできます。索引付きファイル内のレコードは、固定でも可変でもかまいません。索引付きファイルは、2つの物理ファイルで構成します。1つのファイルにはデータ、もう1つには索引が含まれています。索引付きファイルは、インポートする前に順次ファイルへの変換が必要になります。
データ記憶域に使用されるファイル形式は、COBOLアプリケーションによって決定されます。この情報はコピーブックには定義されていません。