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ページ・テンプレート

ページ・テンプレートは、ページの外観を定義します。各テンプレートは、ヘッダー・テンプレート、ボディ・テンプレート、フッター・テンプレートおよび多くのサブテンプレートで構成されます。ページ・レベル属性でページ・テンプレートを指定しない場合、Application Expressエンジンは、テーマの作成/編集ページで定義したデフォルトのページ・テンプレートを使用します。

ページ・テンプレートは、静的HTMLと実行時に置換される置換文字列を組み合せたものです。置換文字列を使用して、ページ・テンプレート内のコンポーネントの存在と配置を指定します。さらに、サブテンプレートを使用して、コンポーネントの表示方法を指定できます。

トピック:

サポートされるページ・テンプレートの置換文字列

表「ページ・テンプレートの置換文字列」に、使用可能なページ・テンプレートの置換文字列を示します。テンプレートのすべての置換文字列は、大文字で指定し、シャープ記号(#)で囲む必要があることに注意してください。

特定のテンプレートでサポートされる置換文字列のレポートを表示するには、ページ・テンプレートの編集ページの「置換文字列」セクションを参照します。詳細は、「ページ・テンプレート属性」を参照してください。

ページ・テンプレートの置換文字列

置換文字列 説明

#APP_VERSION#

ページ・テンプレートの「ヘッダー」または「フッター」セクションで使用できます。#APP_VERSION#の値は、定義の編集ページのバージョン属性で定義します。

参照: 「名前」

#BOX_BODY#

ボディを表示する位置を指定します。ボディがNULLの場合、かわりに#BOX_BODY#が使用されます。

#CUSTOMIZE#

ページ・テンプレートの「ヘッダー」、「ボディ」セクションで使用できます。

「リージョン定義」の「カスタマイズ」セクションを使用すると、エンド・ユーザーによるカスタマイズを可能にできます。この機能を使用するには、ページ・テンプレートに#CUSTOMIZE#置換文字列も含める必要があります。

エンド・ユーザーによるカスタマイズが1つ以上のリージョンでサポートされる場合、「カスタマイズ」というリンクがページ・テンプレートの#CUSTOMIZE#置換文字列が表示される場所に表示されます。このリンクをクリックするとウィンドウが表示され、ユーザーは、ページのリージョンのオン/オフを切り替えることができるようになります。

参照: 「リージョン属性の編集」

#FORM_CLOSE#

#FORM_OPEN#を含める場合は、ヘッダー、ボディまたはフッターのテンプレートに#FORM_CLOSE#を含める必要があります。#FORM_OPEN##BOX_BODY#の前、#FORM_CLOSE##BOX_BODY#置換文字列の後に指定する必要があります。

#FORM_OPEN#

HTMLのフォームの開始タグ<form>を配置する位置を指定します。フォームを送信するには、この置換文字列を含める必要があります。

ユーザー独自のフォームをオープン状態にコーディングする必要はありません。この操作はApplication Expressエンジンが行います。

#GLOBAL_NOTIFICATION#

グローバル通知属性を表示します。グローバル通知は、システム・ステータス(保留中のシステム停止時間など)との通信に使用します。APEX_APPLICATION.G_GLOBAL_NOTIFICATIONを使用すると、この値をプログラムによって設定できます。

参照: グローバル通知属性については、「グローバル通知属性」を参照してください。

#HEAD#

<head>開始タグと</head>閉じタグの間に使用します。オプションで、各ページの#HEAD#のコンテンツを定義できます(たとえば、追加のスタイルシートまたはJavaScriptライブラリを参照するように定義できます)。

#LOGO#

アプリケーションのロゴを指定します。

定義の編集ページの「ロゴ」セクションで、アプリケーションのロゴのイメージおよびイメージ属性を指定できます。この機能を使用するには、「ヘッダー」または「ボディ」ページ・テンプレートに置換文字列#LOGO#も含める必要があります。

参照: 「ロゴ」

#NAVIGATION_BAR#

ナビゲーション・バー・エントリの存在を定義します。ナビゲーション・バーは、この置換文字列を含むテンプレートを使用したアプリケーション内の各ページに表示されます。「ナビゲーション・バー」サブテンプレートを使用すると、この置換文字列を拡張できます。

参照: 「ナビゲーション・バー」サブテンプレートは、サブテンプレートを参照してください。

#NOTIFICATION_MESSAGE#

開発者がユーザーにメッセージを送信できます。インライン・エラー・メッセージのサマリーが表示される位置を定義します。インライン・エラー・メッセージは、フィールドの横または通知領域にインライン(あるいはその両方)で表示できます。

#ONLOAD#

ページ・テンプレートのヘッダーおよびフッターで使用できます。HTMLの<bodyタグ内に含める必要があります。次に例を示します。

<body #ONLOAD#>

JavaScriptコールでこの文字列を置換文字列として使用すると、Webブラウザでページがロードされたときにそのコールが実行されます。コールするJavaScriptは、ページごとに変更できます。

#PARENT_TAB_CELLS#

親タブの表示を指定します。親タブには標準タブが必要です。アプリケーションにタブの1つのレベルのみが含まれている場合は、この置換文字列は不要です。

参照: 親タブの属性の定義については、「標準タブ属性」を参照してください。

#REGION_POSITION_NN#

ページ内のリージョンの正確な位置を指定します。リージョンが指定されていない場合は、たとえば#REGION_POSITION_01#があるとすると、この#REGION_POSITION_01#は置換されません。

#SUCCESS_MESSAGE#

成功メッセージおよびエラー・メッセージを表示するページ内の位置を定義します。エラーなしでページ・プロセスが実行されると、このテキストが表示されます。

成功メッセージの前後にHTMLを追加すると、各テンプレートの成功メッセージの表示をカスタマイズできます。

#TAB_CELLS#

標準タブの表示を指定します。

参照: 「標準タブ属性」

#TITLE#

ページ・タイトルを定義します。通常、HTMLのtitleタグ内に含まれます。


ページ・テンプレート属性

ここでは、ページ・テンプレートの編集ページの特定のセクションについて説明します。ページの各セクションにアクセスするには、ページをスクロール・ダウンするか、ページ上部のナビゲーション・ボタンをクリックします。ページの上部でボタンを選択すると、選択したセクションが表示され、その他すべてのセクションは一時的に非表示になります。ページの全セクションを表示するには、「すべて表示」をクリックします。

名前

「名前」は、テンプレートの名前を示します。「テーマ」は、テンプレートが関連付けられているテーマを示します。

「テンプレート・クラス」は、そのテンプレートに固有の用途を示します。新しいテーマに切り替えると、あるテーマのすべてのテンプレートは、別のテーマの対応するテンプレートにマップされます。アプリケーション・ビルダーは、テンプレート・クラスの割当てによってこのテンプレート・マッピングを行います。テンプレートに翻訳が必要なテキスト文字列が含まれていることを示すには、「翻訳可能」チェック・ボックスを使用します。

サブスクリプション

カレント・アプリケーションに既存のテンプレートを適用するには、「サブスクリプション」を使用します。既存のテンプレートを選択すると、ユーザーはそのテンプレートのサブスクライバになります。

マスター・テンプレートの新しいコピーをロードするには、「テンプレートのリフレッシュ」を選択します。

定義

各テンプレートは、ヘッダー、ボディ、フッターおよびサブテンプレートで構成されます。動的コンテンツを含めるには、置換文字列を使用します。テンプレートのすべての置換文字列は、大文字で指定し、シャープ記号(#)で囲む必要があります。サポートされる置換文字列の詳細は、アイテム・ヘルプを参照してください。

「ヘッダー」は、ページ・テンプレートの最初のセクションです。HTMLドキュメントの<Head>セクションを定義するHTMLを入力します。表示するリージョンまたはAFTER HEADERを実行するプロセスおよび計算は、テンプレートのこのセクションがレンダリングされた直後に表示または実行されます。次に例を示します。

<html>
 <head>
   <title>#TITLE#</title>
   #HEAD#
 </head>

「ボディ」はページ・テンプレートの2番目のセクションで、ヘッダー・セクションとフッター・セクションの間にレンダリングされます。HTMLドキュメントの<Body>セクションを定義するHTMLを入力します。少なくとも#BOX_BODY#置換文字列を含める必要があります。#FORM_OPEN#および#FORM_CLOSE#置換文字列も含めることをお薦めします。次に例を示します。

   <body #ONLOAD#>
      #FORM_OPEN#
      #BOX_BODY#
      #FORM_CLOSE#
   </body>

「フッター」は、ボディの後に表示する、ページ・テンプレートの3番目のセクションです。

表示ポイント

「ブレッドクラム表示ポイント」は、ブレッドクラムを使用する生成済コンポーネントに適用され、ブレッドクラムが配置されるページ上の位置を定義します。「サイドバー表示ポイント」は、サイドバーを使用する生成済コンポーネントに適用され、サイドバーが配置されるページ上の位置を定義します。

サブテンプレート

「サブテンプレート」を使用すると、コンポーネントの表示方法を指定できます。選択可能なサブテンプレートは次のとおりです。

  • 成功メッセージ: #SUCCESS_MESSAGE#置換文字列を拡張します。プログラムによって、またはプロセスの属性として、成功メッセージを定義できます。成功メッセージが存在し、ページ・テンプレートが#SUCCESS_MESSAGE#置換文字列を含んでいる場合は、このサブテンプレートを使用して、メッセージをレンダリングします。

  • ナビゲーション・バー: ナビゲーション・バー・エントリの表示を制御します。#NAVIGATION_BAR#置換文字列がテンプレートのヘッダー、ボディまたはフッターで参照される際に置換されるHTMLまたはテキストを入力します。#BAR_BODY#置換文字列を使用して、各ナビゲーション・バー・アイコンが表示される位置を指定します。次の例では、#BAR_BODY#置換文字列により、適切なHTML表セルが生成されます。

    <table class="navBar"><tr>#BAR_BODY#</tr></table>
    
  • ナビゲーション・バー・エントリ: 各ナビゲーション・バー・エントリのナビゲーション・バー#BAR_BODY#置換文字列に置換されるHTMLまたはテキストを入力します。次の置換文字列を使用して、ナビゲーション・バー・エントリのサブテンプレートを作成します。

    次の置換文字列を使用して、ナビゲーション・バー・エントリのサブテンプレートを構成します。

    • #LINK#: エントリ・リンク

    • #TEXT#: エントリ・サブ・テキスト

    • #IMAGE#: エントリ・イメージ

      ナビゲーション・バー・エントリで指定された場合、HTMLイメージのALT、HEIGHTおよびWIDTH引数はHTML IMGタグに含まれます。

    • #EDIT#: インライン編集のリンク編集機能

    • #WIDTH#: イメージの幅

    • #HEIGHT#: イメージの高さ

    • #COLSPAN#: HTML COLSPAN値

    • #ALT#: イメージの代替テキスト

  • 通知: #NOTIFICATION_message#置換文字列が、テンプレートのヘッダー、ボディまたはフッターで参照される際に置換されるHTMLまたはテキストを入力します。置換文字列#MESSAGE#を使用して、通知メッセージにメッセージ本体が表示される位置を指定します。

標準タブ属性

アプリケーションに標準タブが含まれている場合は、この属性を移入する必要があります。#TAB_CELLS#置換文字列を使用して、ページ・テンプレートのヘッダー、ボディまたはフッターに標準タブを配置できます。ページ・テンプレートのヘッダー、ボディ、フッターは、HTML表および行を定義します。このサブテンプレートは、特定のセルを定義することによって、これらのタブの表示方法を定義します。選択可能な属性は次のとおりです。

  • カレント・タブ: 現在選択されている標準タブに置換されるHTMLまたはテキストを入力します。タブがカレントであるかどうかは、標準タブ属性によって判別されます。次に例を示します。

    <td>#TAB_LABEL#</td>
    
  • 非カレント標準タブ: 選択されていない標準タブに置換されるHTMLまたはテキストを入力します。#TAB_TEXT#置換文字列を使用して、テンプレート内のタブ・ラベルおよびリンクの位置を指定してください。次に例を示します。

    <td><a href="#TAB_LINK#">#TAB_LABEL#</a></td>
    

親タブ属性属性

アプリケーションに2つのレベルのタブが含まれている場合は、この属性を移入する必要があります。選択された親タブに置換されるHTMLまたはテキストを入力します。#PARENT_TAB_CELLS#置換文字列を使用して、ページ・テンプレートのヘッダー、ボディまたはフッターに親タブを配置できます。親タブは、標準タブとのみ表示されます。選択可能な属性は次のとおりです。

  • カレント親タブ: 選択された親タブに置換されるHTMLまたはテキストを入力します。タブがカレントかどうかは、表示されるページと、ページで使用している標準タブ・セットで判断します。#TAB_TEXT#置換文字列を使用して、テンプレート内のタブ・ラベルおよびリンクの位置を指定してください。次に例を示します。

    <td><a href="#TAB_LINK#">#TAB_LABEL#</a></td>
    
  • 非カレント親タブ: 選択されていない親タブに置換されるHTMLまたはテキストを入力します。#TAB_TEXT#置換文字列を使用して、テンプレート内のタブ・ラベルおよびリンクの位置を指定してください。次に例を示します。

    <td><a href="#TAB_LINK#">#TAB_LABEL#</a></td>
    

イメージ・ベースのタブ属性

このサブテンプレートは、完全にイメージに基づくタブに使用します。選択可能な属性は次のとおりです。

  • カレント・イメージ・タブ: イメージベースのタブが現在選択されていることを示すために使用するHTMLを入力します。タブに表示される名前を示す#TAB_TEXT#置換文字列を含めます。

  • 非カレント・イメージ・タブ: イメージ・タブは現在選択されていないことを示すために使用するHTMLを入力します。タブに表示される名前を示す#TAB_TEXT#置換文字列を含めます。

複数列のリージョン表属性

Application Expressエンジンが同じリージョン位置の複数の列にリージョンを表示する場合、Oracle Application ExpressはHTML表をレンダリングします。この属性によって、<table>タグの属性を制御できます。

エラー・ページ・テンプレートの制御

ページ・テンプレートをエラー・テンプレートとして指定する場合にのみ、この属性を使用します。#MESSAGE#置換文字列を使用してエラー・メッセージを配置し、#BACK_LINK#置換文字列を使用して前のページに戻るリンクを表示します。アプリケーション属性を編集すると、テンプレートをエラー・テンプレートとして指定できます。次に例を示します。

#MESSAGE#

<br>

<a href="#BACK_LINK#">back</a>

コメント

この属性を使用して、このコンポーネントに関するコメントを記録します。

置換文字列

このテンプレートの置換文字列の用途を一覧します。置換文字列は、サブテンプレート内でコンポーネント値を参照するために使用されます。