ホーム > アプリケーション・セキュリティの管理 > セキュリティに関する開発者のベスト・プラクティスの理解 > セッション・ステートおよびセキュリティについて
前へ |
次へ |
Oracle Application Expressは、データベース表にセッション・ステートを保持します。セッション・ステートがデータベース表で保持されるのは、サーバー側にセッション・ステートを格納すると、クライアント側に格納する場合よりセキュアになるためです。Oracle Application ExpressアプリケーションはステートレスHTTPプロトコルを使用するため、複数のページ・ビューにわたるアプリケーションのセッション・ステートがデータベース表に保持されます。各Oracle Application Expressアプリケーション・ユーザーの同期データベース接続を保持しない場合は、メモリーおよびデータベース・リソースの要件が大幅に削減されます。
開発者は、アプリケーション・ビルダーおよび組込みの監視ページを使用して、Oracle Application Expressアプリケーションによって格納されたセッション・ステートを問い合せることができます。開発者および管理者は、認証されている作業領域のアプリケーションにアクセスできます。
開発者のベスト・プラクティスには、次のものが含まれます。
プログラムの制御フローの標準的な実装の一環として、クリア・キャッシュ・ページ・プロセスまたはページへのナビゲートに使用されるURLのクリア・キャッシュ・ディレクティブを使用して不要な値のセッション・ステートを消去します。
ステートを保存しないパスワード・ページ・アイテム・タイプを使用します。これを使用すると、入力したパスワードがデータベースのセッション・ステート表に保存されません。
セッションに機密データを保持する必要がある場合は、Oracle Application Expressのセッション・ステート表に暗号化した形式で保存する必要があります。この機能を使用するには、ページ・アイテムの「セッション・ステートに暗号化された値を保存」属性を「はい」に設定します。暗号化されて保存された値は、読取り時に自動的に複合化されます。
注意: 暗号化されたセッション・ステートの目的は、Oracle Application Expressのセッション・ステート表、デバッグ出力またはデータベース・データファイルへのアクセス権を持っている可能性のある他のOracle Application Express開発者やデータベース管理者に、暗号化された値が読み取られないようにするセッション・ステートを保持することです。データベースのバックアップを行う際は、バックアップ・ファイルでデータを暗号化する機能を使用することをお薦めします。 |
ヒント: アイテム値は、最大で4000バイト長まで暗号化できます。4000バイトを超える値を暗号化しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。 |