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アプリケーション定義の構成

定義の編集ページの属性を使用して、アプリケーションの名前と可用性の制御、および静的置換文字列の定義を行うことができます。また、定義の編集ページには、定義済のビルド・オプション、関連するテーマ、テンプレートのデフォルト、およびコンポーネントのデフォルト値が表示されます。必須の値には赤のアスタリスク(*)が付いています。

トピック:

定義の編集ページへのアクセス

アプリケーション定義を編集するには、次のステップを実行します。

  1. 「作業領域」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. 「共有コンポーネント」をクリックします。

    共有コンポーネント・ページが表示されます。

  4. 「アプリケーション」で、「定義」をクリックします。

    定義の編集ページが表示されます。


    ヒント:

    アプリケーションのホームページの上部で、アプリケーション名をクリックしても、定義の編集ページにアクセスできます。

ナビゲーションの選択肢について

定義の編集ページは、「名前」、「可用性」、「グローバル通知」、「サブスクリプション」、「ロゴ」、「ビルド・オプション」、「テーマ」、「テンプレートのデフォルト」および「コンポーネントのデフォルト値」の各セクションから構成されます。これらのセクションには、ページをスクロール・ダウンするか、ページ上部のナビゲーション・ボタンをクリックしてアクセスできます。

図app_attribute_tabs.gifの説明が続きます
図app_attribute_tabs.gifの説明

ページ上部のボタンを選択すると、選択されたセクションが表示され、その他のセクションはすべて一時的に非表示になります。ページのすべてのセクションを表示するには、「すべて表示」をクリックします。

定義の編集ページについて

次のセクションでは、定義の編集ページで使用可能な属性について説明します。

トピック:

名前

名前を使用して、アプリケーションの基本特性(アプリケーション名、英数字の別名(オプション)、バージョン番号など)を定義します。表「アプリケーション定義属性」に、すべての名前属性を示します。

アプリケーション定義属性

属性 説明

名前

アプリケーションに説明的な短い名前を指定します。この名前によって、アプリケーションを開発環境に存在する他のアプリケーションと区別します。

アプリケーションの別名

代替の英数字アプリケーション識別子を割り当てます。この識別子は、アプリケーションIDのかわりに使用できます。たとえば、アプリケーション105にmyappという別名を作成したとします。この場合、f?p構文を使用して、アプリケーション105を次のいずれかでコールできます。

  • f?p=105:1

  • f?p=myapp:1

参照: 「f?p構文を使用したページのリンク」

バージョン

アプリケーションのバージョン番号がページに表示されます。次に示す書式マスクを使用して、自動的にバージョンを最終更新日に結び付けることもできます。

  • YYYY.MM.DD

  • MM.DD.YYYY

  • DD.MM.YYYY

アプリケーションのバージョンで「YYYY.MM.DD」を使用している場合、アプリケーション・ビルダーは、この書式マスクをすべてのアプリケーション属性の最終更新日に置換します。

メディアのタイプ

インターネット・メディア・タイプを入力します。インターネット・メディア・タイプは、2つの部分で構成される、インターネット上のファイル形式を表す識別子です。メディア・タイプは、少なくともタイプとサブタイプの2つの部分で構成され、オプションで1つ以上のパラメータを指定します。メディア・タイプは、ページ描画の際にHTTPヘッダーのContent-Typeで使用されます。

ページ・レベルのメディア・タイプが、アプリケーション・レベルのメディア・タイプを上書きします。この属性のデフォルト値はNULLです。ページ・レベルとアプリケーション・レベルの両方でメディア・タイプの値がNULLの場合、メディア・タイプとしてtext/htmlが使用されます。

イメージ接頭辞

アプリケーション・ビルダーによって分散されたイメージ・ディレクトリを指すためにWebサーバーが使用する仮想パスを決定します。インストール時、仮想パスは/i/として構成されます。

静的テキスト(ページ、リージョン・ヘッダー、リージョン・フッターなど)にイメージを埋め込む場合は、置換文字列#IMAGE_PREFIX#を使用してイメージを参照できます。たとえば、イメージgo.gifを参照するには、次の構文を使用します。

<img src="#IMAGE_PREFIX#go.gif">

参照: 「IMAGE_PREFIX」「イメージの管理」および「イメージの参照」

プロキシ・サーバー

プロキシ・サーバーを指定する場合は、このフィールドを使用します。

たとえば、URLリージョン・ソース・タイプを使用する場合、プロキシ・サーバーが必要になる場合があります。URLリージョン・ソースは、URLの結果(URLにナビゲートすると戻されるページ)をリージョン・ソースとして埋め込みます。ファイアウォールを使用している場合に、URLがアプリケーション・ビルダーに対してファイアウォールの外側にある場合は、プロキシ・サーバーを指定する必要があります。

PL/SQLパッケージ変数APEX_APPLICATION.G_PROXY_SERVERを使用すると、PL/SQLからこのフィールドに入力した値を参照できます。

ロギング

ユーザー・アクティビティをOracle Application Expressアクティビティ・ログに記録するかどうかを決定します。「はい」に設定した場合、すべてのページ・ビューがログに記録されるため、管理者はアプリケーションごとにユーザー・アクティビティを監視できます。

高容量アプリケーションでは、ロギングを無効にすることをお薦めします。

デバッグ

カレント・アプリケーションのデバッグ・モードを制御します。使用可能なオプションは次のとおりです。

  • 「はい」に設定すると、デバッグ・モードでのアプリケーションの実行が有効になります。

  • 「いいえ」に設定すると、デバッグ・モードでのアプリケーションの実行が無効になります。

デバッグ・モードでのアプリケーションの実行は、アプリケーションが開発中の場合に役立ちます。ただし、本番アプリケーションの場合は、デバッグを無効にし、ユーザーがアプリケーション・ロジックを参照できないようにすることをお薦めします。

解析対象スキーマ

アプリケーション内のすべてのSQLおよびPL/SQLが解析対象となるスキーマを指定します。#OWNER#置換文字列を使用すると、SQL問合せおよびPL/SQL(リージョンやプロセスなど)でこの値を参照できます。

完全置換

完全置換をサポートするかどうかを決定します。完全置換を使用します。非完全置換は非推奨の機能です。

完全置換では、次の構文を使用します。

&ITEM.

非完全置換では、次の構文を使用します。

&ITEM

アプリケーション・グループ

このアプリケーションに現在関連付けられているアプリケーション・グループを表示します。別のアプリケーション・グループを選択するには、リストから選択します。既存のグループからアプリケーションを削除するには、「未割当て」を選択します。

参照: 「アプリケーション・グループの作成」


可用性

可用性属性を使用して、アプリケーションのステータスとビルド・ステータスを定義し、アプリケーションを管理します。たとえば、ステータス「制限されたアクセス」を選択すると、アプリケーションにアクセスして実行できるユーザーを指定できます。表「アプリケーション可用性属性」に、この属性を示します。

アプリケーション可用性属性

属性 説明

ステータス

アプリケーションが使用可能または使用不可であることを指定します。オプションは次のとおりです。

  • 使用可能: アプリケーションは制限なしで使用可能です。

  • 編集リンクで使用可能: アプリケーションは使用可能です。開発者に対して、各ページの下部に開発者ツールバーが表示されます。開発者は同じブラウザ・セッションでアプリケーション・ビルダーにログインする必要があります。

  • 開発者のみ使用可能: 開発者権限を持つユーザーがアプリケーションを使用できます。

  • 制限されたアクセス: カンマ区切りのユーザー・リスト限定に指定された開発者がアプリケーションを使用できます。

  • 使用不可: アプリケーションを実行または編集できません。ユーザーがアプリケーションへのアクセスを試みると、「使用できないアプリケーションに対するメッセージ」内のメッセージが表示されます。

  • 使用不可(PL/SQLで表示されるステータス): アプリケーションは実行も編集もできません。

  • 使用不可(URLにリダイレクト): アプリケーションは実行できません。ユーザーは、「使用できないアプリケーションに対するメッセージ」に入力されたURLにリンクされます。

参照: Oracle Application Express管理ガイドの「複数のアプリケーションのビルド・ステータスの変更」と「デプロイ時のアプリケーションのビルド・ステータス・セットの変更」、および「アプリケーション、ページおよびページ・コンポーネントへのアクセスの制御」

ビルド・ステータス

カレント・アプリケーションのビルド・ステータスを指定します。オプションは次のとおりです。

  • アプリケーションの実行および構築: 開発者とユーザーのどちらもアプリケーションを実行および開発できます。

  • アプリケーションの実行のみ: ユーザーはアプリケーションの実行のみが可能です。このオプションは、本番インスタンスのアプリケーション用です。

参照: Oracle Application Express管理ガイドの「デプロイ時のアプリケーションのビルド・ステータス・セットの変更」

使用できないアプリケーションに対するメッセージ

この属性は、「ステータス」と組み合せて使用します。「ステータス」を「使用不可」「使用不可(PL/SQLで表示されるステータス)」または「使用不可(URLにリダイレクト)」に設定すると、この属性に入力したテキストが表示されます。「ステータス」を「使用可能」に設定した場合、この属性に入力したテキストは表示されません。

カンマ区切りのユーザー・リスト限定(ステータスが「制限されたアクセス」の場合のみ)

この属性はステータス「制限されたアクセス」と組み合せて使用します。ステータスを「制限されたアクセス」に設定すると、この属性に示されているユーザーのみがアプリケーションを実行できます。この属性を使用するには、次のステップを実行します。

  1. 「ステータス」リストから、「制限されたアクセス」を選択します。

  2. 表示されたフィールドに、アプリケーションを実行できるユーザーのカンマ区切りのリストを入力します。


グローバル通知

「グローバル通知」属性は、アプリケーション・ユーザーに対するシステム・ステータスの通信に使用します。たとえば、この属性を使用して、スケジュールされた停止時間をユーザーに通知したり、アプリケーションの可用性に関するその他のメッセージを伝達できます。アプリケーションで使用されるページ・テンプレートに#GLOBAL_NOTIFICATION#置換文字列が含まれている場合、ここに入力するテキストはその文字列の場所に表示されます。

グローバル通知を作成するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・テンプレートに#GLOBAL_NOTIFICATION#置換文字列を含めます。

  2. 定義の編集ページにナビゲートして、「グローバル通知」属性にメッセージを入力します。

  3. 「変更の適用」をクリックします。

置換

これらのフィールドは、アプリケーションで使用する静的置換文字列を定義する際に使用します。アプリケーション内の多くの場所に出現する文字列やラベルに静的置換文字列を使用できます。置換文字列を作成するには、「置換文字列」列に文字列名を、「置換値」列に文字列値を入力します。

静的置換文字列を定義すると、このページで定義した「置換値」を変更するだけで、アプリケーション内の複数の場所のテキスト文字列をまとめて変更できます。

ロゴ

「ロゴ」属性は、アプリケーション・ロゴを定義する際に使用します。アプリケーション・ロゴは、テキスト・ベースにもイメージ・ベースにもできます。この機能を使用するには、ページ・テンプレートに#LOGO#置換文字列が含まれている必要があります。

アプリケーション・ロゴを定義するには、次のステップを実行します。

  1. 「ロゴ・タイプ」で次のいずれかを選択します。

    • アプリケーション・ロゴにイメージを使用する場合は、「イメージ」を選択します。

    • アプリケーション・ロゴにテキストを使用する場合は、「テキスト」を選択します。

  2. 「ロゴ」で、次のように入力します。

    • イメージの場合、イメージの完全な名前(ファイル名拡張子を含む)を入力してください。例:

      /i/oracle.gif
      
    • テキストの場合、テキスト文字列全体を入力してください。例:

      Sample Application
      
  3. 「ロゴ属性」で、ロゴの適切な属性を入力してください。

    イメージの例:

    width="100" height="20" alt="Company Logo"
    

    テキストの例:

    style="font-family:Arial; color:#000000; font-size:18; white-space:nowrap; font-weight:bold;"
    

ビルド・オプション

既存のビルド・オプションを表示します。ほとんどのアプリケーションには、ビルド・オプション属性があります。ビルド・オプションは、INCLUDEまたはEXCLUDEという2つの値をとることができます。属性を含めるように指定すると、Application Expressエンジンは、実行時にその属性を認識します。ただし、属性を除外するように指定すると、Application Expressエンジンは、その属性を存在しないものとして処理します。

オブジェクトを特定のインストールから除外する場合を除き、ビルド・オプションは指定しないでください。

テーマ

アプリケーションに適用される現行のテーマを表示します。テーマは、アプリケーション全体のレイアウトおよびスタイルの定義に使用できるテンプレートのコレクションです。各テーマには多数のテンプレートが集められ、アプリケーションに必要となる可能性があるすべてのユーザー・インタフェース・パターンが収録されています。

テンプレートのデフォルト

このアプリケーションのデフォルトのテンプレートが表示されます。アプリケーション・レベルでデフォルト・テンプレートを指定するには、次のいずれかを実行します。

ページ属性ページの「ページ・テンプレート」リストから選択しても、このデフォルトを上書きできます。

表「アプリケーション・テンプレートのデフォルト属性」に、カレント・アプリケーション・テンプレートのデフォルトを示します。

アプリケーション・テンプレートのデフォルト属性

属性 説明

デフォルト・ページ・テンプレート

ページを表示するためのデフォルトのページ・テンプレートを指定します。ページ属性ページの「ページ・テンプレート」リストから選択すると、この値を上書きできます。

参照: 「ページ属性の編集」

出力モード・ページ・テンプレート

Application Expressエンジンが印刷用モードの場合に使用するテンプレートを指定します。

ページのレンダリングのためにApplication Expressエンジンをコールする際、指定の出力モード・ページ・テンプレートを使用してページを表示するかどうかを指定するオプションがあります。

「はい」に指定すると、印刷用テンプレートを使用してページが表示されます。Application Expressエンジンは、HTMLフォーム・フィールド内のすべてのテキストをテキストとして表示します。印刷用テンプレートには、#FORM_OPEN#置換文字列または#FORM_CLOSE#置換文字列は必要ありません。

参照: 「印刷用ページの最適化」

エラー・ページ・テンプレート

(オプション)インライン表示されるエラーではなく、個別のページに表示されるエラーに使用するページ・テンプレートを指定します。


コンポーネントのデフォルト

ウィザードの実行時に使用するデフォルトのテンプレートを表示します。これらの設定は、各コントロールまたはコンポーネントの属性ページで上書きできます。表「コンポーネントのデフォルト」に、カレント・アプリケーションのコンポーネントのデフォルトを示します。

コンポーネントのデフォルト

属性 説明

カレンダ

カレンダを作成する場合に使用するデフォルトのカレンダ・テンプレートです。

ラベル

ページ・アイテムを作成する場合に使用するデフォルトのラベル・テンプレートです。

レポート

レポートを作成する場合に使用するデフォルトのレポート・テンプレートです。

リスト

リストを作成する場合に使用するデフォルトのテンプレートです。

ブレッドクラム

ブレッドクラムを作成する場合に使用するデフォルトのテンプレートです。

ボタン

テンプレートによって制御されるボタンを作成する場合に使用するデフォルトのテンプレートです。

リージョン

リージョンを作成する場合に使用するデフォルトのテンプレートです。

チャート・リージョン

チャートを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。

フォーム・リージョン

フォームを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。

レポート・リージョン

レポートを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。

表形式フォーム・リージョン

表形式フォームを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。

ウィザード・リージョン

ウィザード・コンポーネントを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。

ブレッドクラム・リージョン

ブレッドクラムを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。

リスト・リージョン

リストを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。