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レポートでのBLOBサポートについて

Oracle Application Expressでは、従来のレポートと対話モード・レポートの両方に対するBLOBサポートが提供されています。ウィザードを使用してレポートを作成し、BLOBタイプの列を含める場合は、基本的なサポートが含まれます。ダウンロード機能を使いやすくするために、生成後に詳細情報を追加する必要があります。

ダウンロード・リンクの提供

レポートにダウンロード・リンクを容易に含めることができるように、レポートにはBLOBの長さ(dbms_lob.getlength(RESUME)など)を選択します。長さが0の場合、BLOBNULLとなり、ダウンロード・リンクは表示されません。同様に、ダウンロード・リンクの書式を設定できる、日付または数に対する書式マスクを指定します。DOWNLOAD書式は、次の例のように3つ以上のパラメータを指定する必要があるという点で他の書式マスクより複雑です。

DOWNLOAD:EMP:RESUME:EMPNO

次の表に、DOWNLOAD書式のパラメータの説明を示します。

位置 属性 必須 説明
1 DOWNLOAD はい DOWNLOADレポート書式マスクを示します。
2 表名 はい BLOBタイプのターゲット列を含む表の名前(大/小文字が区別されます)。
3 BLOBを含む列 はい BLOBタイプの列の名前(大/小文字が区別されます)。
4 主キー列1 はい 主キー列1の名前(大/小文字が区別されます)。
5 主キー列2 いいえ 主キー列2の名前(大/小文字が区別されます)。
6 MIMEタイプ列 いいえ MIMEタイプを格納するために使用する列名(大/小文字が区別されます)。
7 ファイル名列 いいえ BLOBのファイル名を格納するために使用する列名(大/小文字が区別されます)。ユーザーがファイルをダウンロードするときにNULLの場合は、この列名がデフォルトで使用されます。
8 最終更新列 いいえ BLOBの最終更新日付を格納するために使用する列名(大/小文字が区別されます)。これを指定すると、ファイルをダウンロードする際のHTTPヘッダーに最終変更日が示され、BLOBをWebブラウザにキャッシュできるようになります。指定しない場合は、ファイルをブラウザにキャッシュできない場合があります。
9 キャラクタ・セット列 いいえ BLOBのキャラクタ・セットを格納するために使用する列名(大/小文字が区別されます)。キャラクタ・セットのエンコーディングを維持する必要がある場合など、アジア言語で最も使用されます。
10 コンテンツ配置 いいえ inlineまたはattachmentを指定します。その他の値はすべて無視されます。MIMEタイプが提供され、ファイルが表示可能なタイプである場合は、ファイルが表示されます。MIMEタイプが提供されていない場合、またはファイルをインラインで表示できない場合、ユーザーはダウンロードを行うように求められます。
11 ダウンロード・テキスト いいえ ダウンロード・リンクに使用する文字列。何も指定されていない場合は、Downloadが使用されます。これは置換をサポートしています(翻訳されたアプリケーションに有効です)。

次に例を示します。

DOWNLOAD:EMP:RESUME:EMPNO::RESUME_MIMETYPE:RESUME_FILENAME:RESUME_LAST_UPDATE::attachment:Resume

DOWNLOAD:で始まる書式マスクを使用するレポート列がある場合、書式の下にリンク「BLOBダウンロードの書式マスク」が表示されます。このポップアップは、DOWNLOAD書式に必要なすべてのパラメータを入力するために役立ちます。


ヒント:

実際の例を確認するには、サンプル・アプリケーションのページ29(「Master Detail」)→「Items for Order #&P29_ORDER_ID.」リージョン→「Product Image」列に移動します。「デモンストレーション・アプリケーションの実行」を参照してください。

BLOBの表示

作業中のBLOBがイメージである場合は、レポートでも表示できます。そのためには、新しいレポート書式マスク「IMAGE」を使用します。 MIMEタイプに関係なく、レポートでは常にBLOBの表示が試行されます。BLOBのレンダリングを行うことができない場合は、壊れたイメージが表示されます。

次の表に、IMAGE書式マスクのパラメータの説明を示します。

位置 属性 必須 説明
1 IMAGE はい IMAGEレポート書式マスクを示します。
2 表名 はい BLOBタイプのターゲット列を含む表の名前(大/小文字が区別されます)。
3 BLOBを含む列 はい BLOBタイプの列の名前(大/小文字が区別されます)。
4 主キー列1 はい 主キー列1の名前(大/小文字が区別されます)。
5 主キー列2 いいえ 主キー列2の名前(大/小文字が区別されます)。
6 MIMEタイプ列 いいえ MIMEタイプを格納するために使用する列名(大/小文字が区別されます)。
7 ファイル名列 いいえ IMAGE書式には使用されませんが、 書式をIMAGEとDOWNLOAD間で簡単に変更できるように残されています。
8 最終更新列 いいえ BLOBの最終更新日付を格納するために使用する列名(大/小文字が区別されます)。これを指定すると、ファイルをダウンロードする際のHTTPヘッダーに最終変更日が示され、BLOBをWebブラウザにキャッシュできるようになります。指定しない場合は、ファイルをブラウザにキャッシュできない場合があります。
9 キャラクタ・セット列 いいえ IMAGE書式には使用されませんが、 書式をIMAGEとDOWNLOAD間で簡単に変更できるように残されています。
10 コンテンツ配置 いいえ IMAGE書式には使用されませんが、 書式をIMAGEとDOWNLOAD間で簡単に変更できるように残されています。
11 代替テキスト いいえ イメージに関連付けられたaltタグに使用する文字列。

次に例を示します。

IMAGE:EMP:RESUME:EMPNO::RESUME_MIMETYPE:RESUME_FILENAME:RESUME_LAST_UPDATE::attachment:Resume

「IMAGE:」で始まる書式マスクを使用するレポート列がある場合、書式の下にリンク「BLOBダウンロードの書式マスク」が表示されます。このポップアップは、IMAGE書式に必要なすべてのパラメータを入力するために役立ちます。