ホーム > Oracle Formsの生成機能および代替方法 > Oracle Formsモジュール > Oracle Formsコンポーネントの概要
前へ |
次へ |
このセクションでは、Oracle Formsコンポーネントおよび対応するOracle Application Expressの生成機能または代替方法の概要について説明します。
アラート・メッセージは生成されませんが、アラート・メッセージをテキスト・メッセージとしてOracle Application Expressアプリケーションの「共有コンポーネント」に保存することができます。テキスト・メッセージは、PL/SQLパッケージ、プロシージャおよびファンクションからコールされる置換変数を使用して、翻訳可能なテキスト文字列を作成する際に使用できます。Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドの「共有コンポーネントでの作業」を参照してください。
1つのブロックは、Oracle Application Expressの1つのリージョンにマップできます。FormsのXML
ファイルに指定されたブロック・タイプおよびデータ・ソース・タイプ(表またはビュー)に基づいて、いくつかのデフォルト・マッピングが定義されます。たとえばOracleのビューを基にしたレポート・ブロックは、Oracle Application Expressの対話モード・レポートにマップされます。表を基にしたフォーム・ブロックは、Oracle Application Expressの対話モード・レポートおよびフォームにマップされます。詳細は、「ブロックとページ・リージョンのマッピング」を参照してください。
Oracle Formsのキャンバスは、Graphical User Interface(GUI)が表示されるオブジェクトであり、フォームのバックグランドです。Oracle Application Expressでは、Application Expressエンジンによってテンプレートを使用してアプリケーションの各ページの外観が作成されます。テンプレートでは、ページ、ページ・コントロール、ページ・コンポーネントの表示方法を定義します。キャンバスは、Oracle Application Expressアプリケーションのページの生成時に無視されます。
Oracle Formsアプリケーションで使用される座標システムに応じて、座標は実際の単位(インチ、センチメートル、ピクセルなど)で示されます。座標の値は、生成されたアプリケーションに自動的には適用されません。Oracle Application Expressのアイテムの幅の1つの単位は、Oracle Formsアプリケーションの物理的な1ピクセルと一致しないことがあります。Oracle Formsでは、座標を指定することで、個々のフィールドに特定の配置が可能ですが、Oracle Application Expressでは、標準的なHTML表が使用されるため、すべてのアイテムは、HTML表内の他の要素および列に対して相対的に位置が決まります。
Oracle Formsのエディタには、標準的な編集機能(検索および置換、切り取り、コピーおよびテキスト・アイテムの貼付けなど)があります。選択したテキスト・アイテムについて、1つのエディタがOracle Application Expressの1つのHTMLエディタにマップされます。
値リスト(LOV)は、Oracle Application Expressの同等のLOVにマップされます。LOVをOracle Application Expressの変換に含めるように選択すると、関連付けられたレコード・グループが変換に含められます。詳細は、「値リストの実装」を参照してください。
Formsの変換プロセスの生成後のフェーズで、プログラム・ユニットをPL/SQLパッケージ、ページ・プロセス、計算または検証としてOracle Application Expressアプリケーションに組み込むことができます。詳細は、「ビジネス・ロジックの実装」を参照してください。
Oracle Formsのプロパティ・クラスは、プロパティ・リストと設定を含む、名前付きのオブジェクトです。プロパティ・クラスに基づくオブジェクトは、そのクラスのすべてのプロパティの設定を継承します。同様にOracle Application Expressのテーマは、アプリケーションのユーザー・インタフェースを定義するために使用されるテンプレートの名前付きコレクションです。Oracle Application Expressには、20のテーマを含むリポジトリがあり、独自にカスタマイズしたテーマを作成することもできます。プロパティ・クラスは、Oracle Application Expressアプリケーションの生成には使用されません。
Oracle FormsのLOV値は、レコード・グループから算出されます。レコード・グループを定義すると、SQL問合せに関連付けられます。Oracle Application ExpressでLOVを生成すると、関連付けられたレコード・グループを使用してそのLOVのSQL問合せが決まります。詳細は、「値リストの実装」を参照してください。
Oracle Formsトリガーとは、デフォルトの処理動作を強化するためにPL/SQLで記述されたイベント・ハンドラです。トリガー・ロジックは、生成後フェーズの計算、検証またはPL/SQLプロセスとしてOracle Application Expressアプリケーションに組み込むことができます。強化された問合せ生成の一環として、生成されたOracle Application ExpressアプリケーションにPOST-QUERY
ブロック・トリガー・ロジックを自動的に組み込むことができる場合もあります。詳細は、「ビジネス・ロジックの実装」を参照してください。
可視属性とは、Oracle Formsアプリケーションのインタフェースに表示されるフォーム・オブジェクトおよびメニュー・オブジェクトに対して設定可能なフォント、色、パターンのプロパティです。Oracle Application Expressとともにインストールされるデフォルトのカスケード・スタイル・シート(CSS)を使用するか、独自のCSSファイルをアップロードすると、Oracle Application Expressアプリケーションにスタイルを適用できます。詳細は、Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドの「カスタム・カスケード・スタイルシートの使用」を参照してください。