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ユーザー・インタフェース設計の評価

Oracle FormsとMicrosoft Accessでは、ユーザーへの画面の表示に、異なる基盤テクノロジが使用されています。他方、Oracle HTTP Serverでは、WebブラウザでHTMLが表示されます。そのため、画面およびアイテムの設計仕様は大きく異なります。

画面設計を考える際、Oracle Formsでよく使用される画面レイアウトのいくつかは、Oracle Application Expressで再作成できません。Oracle Application Expressでは、完全なHTMLページは表示されますが、ウィンドウおよびキャンバスの概念はサポートされていません。また、Oracle Application Expressには、表形式はページごとに1つまでという制限があります。そのため、元のアプリケーションの画面レイアウトを正確に再現することが困難であることを理解しておく必要があります。このことは、いくつかの重要なビジネス・プロセスを設計し直すことによってこれらを合理化したり、より柔軟性のある別のプロセスを組み込むための機会にもなります。

たとえば、Oracle Formsでは一般的なレイアウト(マスター・ディテール・ディテールのフォームなど)は、各ディテール・ビュー(ディテールを編集するための個別ページにリンクしている)のレポートを含むマスター・フォームを使用して再デプロイすることができます。また、これらの同じディテール・ページには、アプリケーションのどこからでも簡単にアクセスすることができます。

Oracle Formsでは、多くの場合、レコードの問合せと、その後に単一のレコードを一度に更新する場合の両方に同じ画面が使用されます。このことは、単一レコードの更新に使用されるフォーム上で、問合せを直接実行することで実現されます。Oracle Application Expressでは、Enter Query and Execute Queryの概念がサポートされていません。そのため、変換プロジェクトでは、単一レコードを編集するためのフォームへのリンクからレコードを問い合せられる対話モード・レポートが生成されます。

Oracle Application Expressでは、ページのフィールドの位置を連動して簡単に決める機能はサポートされず、ラベルやアイテムのような要素の設計にはHTMLを使用します。アイテムには、HTML表内の表示位置を決めるための属性(新しい行、新規フィールド、列スパンおよび行スパン)を指定することができます。