前へ
前へ
 
次へ
次へ

レポート出力の構成

Oracle Application Expressにより、エンド・ユーザーがPDFを含む様々な形式でレポートをダウンロードおよび出力できる機能が提供されます。この機能を設定するには、各ユーザーは次の出力設定を構成する必要があります。

  1. サイト・レベル: Oracle Application Expressサービス管理者はこの項で説明するように、Oracle Application Expressインスタンス全体に対して機能のレベル(標準または拡張)を指定する必要があります。

  2. アプリケーション・レベル: 作業領域管理者および開発者は「レポート問合せ」と「レポート・レイアウト」を定義できます。「レポート問合せ」と「レポート・レイアウト」は「共有コンポーネント」に格納され、特定のページには関連がありません。

  3. ページ/リージョン・レベル: 開発者は特定のページの「レポート」リージョンを編集し、レポート出力を有効化できます。つまり、エンド・ユーザーが様々な書式でリージョンを出力できるようになります。Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドの「クラシック・レポート・リージョンの出力属性の構成」を参照してください。


ヒント:

Oracle Application ExpressをOracle Database 11gリリース1(11.1)以上で実行している場合は、レポート出力を使用するためにネットワークを有効にする必要があります。Oracle Application Expressインストレーション・ガイドのご使用の構成の「Oracle Database 11gのネットワーク・サービスの有効化」を参照してください。

トピック:

完全開発環境でのレポート出力の構成

完全開発環境でレポートの出力を構成するには、次のステップを実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「サービスの管理」をクリックします。

  3. 「環境設定の管理」で、「インスタンスの設定」をクリックします。

  4. 「レポート出力」までスクロールします。

  5. 「Oracle BI Publisher」で、次のいずれかを選択します。

    • 標準サポート: デフォルトの設定です。この設定では、Oracle Application Expressに付属する組込みテンプレートを使用するか、その他のXSL-FO互換形式を指定して、レポート・リージョンおよびレポート問合せを出力できます。この設定では、RTF(リッチ・テキスト・フォーマット)はサポートされません。

      標準サポートは、レポート・リージョンおよびレポート問合せの宣言型書式設定に、ページ属性(印刷方向、サイズ、列のヘッダー形式、ページのヘッダーおよびフッターなど)全体の基本的な制御を指定します。

    • 拡張サポート: Oracle BI Publisher(Oracle XML Publisherとも呼ばれる)の使用許諾が必要です。拡張サポートでは、標準設定の全機能に加え、BI PublisherのWord Template Builderを使用して開発されたRTFベースのレポート・レイアウトを定義する機能が提供されます。


      参照:

      Oracle BI Publisherのインストールおよび構成の詳細は、「PDF Printing in Application Express 3.1」を参照してください。次のWebサイトにアクセスしてください。
      http://www.oracle.com/technology/products/database/application_express/html/configure_printing.html
      

  6. 「プリント・サーバーのプロトコル」で、プリント・サーバーが使用するプロトコルを選択します。

  7. 「プリント・サーバーのホスト・アドレス」で、プリント・サーバー・エンジンのホスト・アドレスを指定します。

  8. 「プリント・サーバー・ポート」で、プリント・サーバー・エンジンのポートを定義します。デフォルトでは、レポート・サーバーのインストール時に8888に設定されています。

  9. 「プリント・サーバー・スクリプト」で、プリント・サーバー・エンジンのスクリプトを定義します。デフォルトの設定は次のとおりです。

    /xmlpserver/convert
    
  10. 「変更の適用」をクリックします。

ランタイム環境でのレポート出力設定の構成

ランタイム環境でレポート出力の設定を構成するには、次のステップを実行します。

  1. SQL*Plusを起動して、SYSとしてOracle Application Expressがインストールされているデータベースに接続します。次に例を示します。

    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog
      connect sys as sysdba
      
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sqlplus /nolog
      connect sys as sysdba
      

    プロンプトが表示されたら、適切なパスワードを入力します。

  2. 次の文を実行します。

    ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_030200
    
  3. 次の文を実行します。

    BEGIN
        APEX_INSTANCE_ADMIN.SET_PARAMETER(PARAMETER_NAME, PARAMETER_VALUE);
    END;
    

    使用可能なパラメータの詳細は、表: ランタイム環境でのレポート出力パラメータを参照してください。

    ランタイム環境でのレポート出力パラメータ

    パラメータ名 説明

    PRINT_BIB_LICENSED

    標準サポートまたは拡張サポートのいずれかを指定します。拡張サポートの場合は、Oracle BI Publisherの使用許諾が必要です。有効な値は、次のとおりです。

    • STANDARD

    • ADVANCED

    PRINT_SVR_PROTOCOL

    有効な値は、次のとおりです。

    • http

    • https

    PRINT_SVR_HOST

    プリント・サーバー変換エンジンのホスト・アドレス(localhostなど)を指定します。プリント・サーバーが別の場所にインストールされている場合は、対応するホスト・アドレスを入力します。

    PRINT_SVR_PORT

    プリント・サーバー・エンジンのポート(8888など)を定義します。値は、正の整数である必要があります。

    PRINT_SVR_SCRIPT

    プリント・サーバー・エンジンのスクリプトを定義します。次に例を示します。

    /xmlpserver/convert
    

ランタイム環境でのレポート出力設定の決定

ランタイム環境でのレポート出力設定を決定するには、次のステップを実行します。

  1. SQL*Plusを起動して、SYSとしてOracle Application Expressがインストールされているデータベースに接続します。次に例を示します。

    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog
      connect sys as sysdba
      
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sqlplus /nolog
      connect sys as sysdba
      

    プロンプトが表示されたら、適切なパスワードを入力します。

  2. 次の文を実行します。

    ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_030200
    
  3. 次の文を実行します。

    SELECT 
    APEX_INSTANCE_ADMIN.GET_PARAMETER(PARAMETER_NAME)
    FROM DUAL;
    

    使用可能なパラメータの詳細は、表: ランタイム環境でのレポート出力パラメータを参照してください。